如月も中旬

二月も中盤、節分の豆まきが各家庭から聞こえてくる事も無い中、我が家は例年通り枡に入れた豆をしっかり内と外に撒きました。
案の定、遅く帰ってきた長男は玄関に撒いた豆を構う事なく踏み付けて帰宅。
翌朝の玄関先は砕けた豆が散乱してました。

世の中大騒ぎの「恵方巻き」、当家は東北の片田舎出身の夫婦故、節分にこの巻き寿司を喰らう習慣がありません。
やはり子供の頃に親の背中を見て学んだ習慣でない故、どこか付け焼き刃な感じです。
売れ残りの膨大さに驚愕しますが、日頃の惣菜や食品の売れ残りだって相当なもの。
このかた「売り切れ」なんてスーパーでは見た事が有りません。
有って当たり前が昨今の風潮、ちょっと、いや大分変です日本。

11日は「建国記念の日」、多分繁華街を往来する若い方にその意味、謂れを聞いても答えられる率は低いのでしょうね。
画像

昨日はチョコが右往左往駆け巡った事でしょう。
島国だけで終わる事なく千変万化して浮き草のような変化をしていきそうです。


さて、先般特殊な写真ポスターの修復を手掛けました。
東京都のK様からのご依頼で、印刷物を写真に転写したものの様です。
どうやら戦争の悲惨な状況が描かれた作品です。
「戦争・戦後」なんてピンと来る世代がどんどん少なくなっていますが、このような作品に出会うといろいろ考えさせられます。

今までに写真の修復は手掛けた経験がありましたが、今回はちょっと違う感じで、事前にじっくり観察してから修復方針を考えました。
少々難敵表れるです。

【 BEFOR 】
画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

紙質は印画紙のように厚く硬く、折れたり、破れた断面は周辺の表面が欠損し、セロテープで補修してあったり、多様なシミが広範囲に有りカビが発生している箇所も有りました。
どれほど戻せるかは作業してみないと分かりません。
先ず、全体を水に浸して汚れを落とす事からスタートです。
画像

画像

全体的汚れと散在するシミがどこまで落とせるか・・・・。
5回目の洗浄後の廃液の色はこれ位です。
画像


【 AFTER 】
画像

画像

表面まで浸潤していたシミは殆ど目立たないほどに落とし、折れと破れは補強し周辺の欠損部は補填して修復しました。
破れたり、折れたりした部分の欠損部に補彩する事は今回ご希望が有りませんでしたので手を加えていません。
写真ではややカールした状態で写っていますが仕上がりはほぼフラットになっています。
輸送、着荷後にK様からご連絡を頂き、大変喜んで頂けた様でホッとしました。

もう一点は古い掛け軸の修復です。
作品が絹本でシミや破れ、絹糸が所謂劣化した「老ける」状態です。
作品が和紙なら少々手荒な作業も可能ですが、この絹本は肌裏を剥がすと鼻息でフッと飛びそう。
【 BEFOR 】
画像

画像

画像

リング状のシミも有って何とか落としたかったのですが、薄くするので精一杯でした。
月の周辺の墨ぼかしとシミがオーバーラップしている所は大分シミを薄くする事が出来、月の輪郭もはっきりしました。
もう少し攻めたい気持ちに駆られましたが、絵の具の定着も危うい状態。
引き際も肝心と仕上げ作業に進めました。

【 AFTER 】
画像


画面のトーンが単調でしたから、中廻しの緞子は紺地で締めるように取り合わせました。
写真では一寸解りにくいのですが、画面全体のくすみも落ちて明るくなったと思います。

今回の様に、本紙が紙の場合と絹では作業の内容が異なります。
また、修復に出す前の保管状態でもその後の修復に要する手間が変わります。
是非お手持ちの修復を考えている作品がある場合にはどの様にしておけば良いか、お問い合わせください。
参考にして頂けるアドバイスが出来ると思います。
先ずはお問い合わせください。






ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 33

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた 驚いた
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック