処暑から白露へ

残暑見舞いのハガキがやけに暑苦しく見えた今年。
酷暑、豪雨それもゲリラ豪雨、水害、台風、強風、そして今日未明に発生した北海道の地震。
被害に遭われた方々にお悔やみ、お見舞いを心から申し上げます。

日本中が自然の脅威に翻弄され、日を置かずに常に何処かで災害が発生している様に感じてしまいます。
平成最後の一年は何か30年間の総まとめの様にも感じてしまいます。
昭和天皇の戦争と復興、平成天皇は絶え間ない自然災害と向き合われた「時代」と。
何とか「いつもの様な日」が末長く続いて欲しいと願うばかりです。

さて、なかなか更新しない事が常習化して、皆さんのブログを拝見するのは携帯からが常になっています。
気持ち玉もポチッとしていないので足跡なく失礼しています。

季節は今年も実りの秋を迎え始めました。
異例の高温で夏野菜が高騰する以上な年でしたが、店頭にも徐々に秋野菜、果物が増え様変わりを感じます。
季節が変われば、室内の設えも夏から秋の趣に替えたいものです。
旧盆前に風呂先屏風を2帖、修理のご依頼を頂戴しました。
秋に使いたいとの事で、充分時間を頂き助かります。
屏風の修理は何枚も張っては乾かし、張っては乾かしの繰り返し。
2帖ということは4扇の「面」裏表で、計8面の作業となります。

先ず枠材を外さなければならないのですが・・・・・・・・これが思わぬ強敵でした。
何とご丁寧に釘を1箇所につき2本づつ打ち込んでいます。
それも錆び付き素直には抜けてくれません。
慎重に、加減しながら抜かないと枠材を傷つけたり、折ったりしてしまいます。
どうやら前に手掛けた経師屋さんはその後の修理など念頭に無く、兎に角「取り付ける」ことに専念した様です。
長い丸釘で留め、その頭を隠す為太鼓釘を更に打ち込んでいました。
枠の外しだけで丸一日を費やす羽目に。
作業中やはり何ヶ所かの傷がついたり、修理前からの傷や凹みなどにパテをして下地を直してから塗装しておきます。

次は既存の裏表の仕上げ貼り材、下貼り数枚を剥がし、穴部分を補修貼り。
下地の格子組がやや歪んでいますから、この歪みを修正する様に張り込んでいきます。
この作業で約8日を要しました。
今年は暑かったので乾きは順調でしたから、この点では「恵の天気」です。

次に仕上げとなる表面、裏面は張り込み、蝶双の入りおぜ、出おぜを貼っていきます。
1帖は表と裏共に無地の緞子を色違いで張りました。
もう1帖は表は特殊なキラ加工してある鳥の子張り、裏は緞子を張り込みました。

最後に修理した枠を取り付けて完了です。

今回は太鼓釘だけで留められる様に、既存の釘穴も埋めてあります。
枠に傷や凹みを新たに付けないように慎重に釘を打ち付けています。
次の時代に修理される経師屋さんは簡単に枠が外せることでしょう。
これで完成。

なかなか出番が少ない屏風ですが、納品時に洋室でも屏風は設えのアクセントになることをお知らせして、「試してみるわ!!」と喜んで頂けました。

作業の段階的様子を写真でお見せすると、その過程の多さに驚かれていました。
最近は襖さえ無い「日本の住宅」が増えていますから、仕方ない事です。
その襖さえ、下地が格子組では無く発泡スチロールの芯材をベニヤで挟んでその上にクロスをベタ張りするだけです。
今時の襖はコントのように頭や足で破り抜けることは出来ませんので、念のため

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日本の四季はその季節毎の天気の変化と風景、空気と水、野山海の幸、歳時記、祭りや慣習などなど。
生活を豊かにしてくれる物で溢れています。
日常の生活、行動する場が全て「人工物」に囲まれているとしても、どこかに季節を楽しめる「事」が有る筈。
この豊かな国土を守って、地球にも次世代にも繋げていけるように「今の私たち」が心がけて生きていかないといけないなぁ~と感じるこの頃です。

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この記事へのコメント

2018年09月10日 07:56
日本の家具って丁寧に作られ、扱われてますよね。
我が家の襖はいたって安物ですし、自分で張り替えたりしたもんだからもうがたがた、そのうちお金をかけて家も手を入れなくっちゃと考えてますが、外装塗装だけで100万近く掛かったばかりだしボチボチです。
2018年09月15日 10:18
イッシー 様
和室は畳、襖、障子、欄間、床の間と造作や建具が多く、坪あたりの建築費が洋室に比較すると格段に高くなります。
洋室はフローリング、クロス、ドアで済みますから、強豪激しい建売住宅の基本は和室無しのローコスト化に流れますね。
それだけ維持費もかかる訳で、今の時流には向かないかも知れません。
外壁塗装は足場やら洗浄やらでこれまた金額が跳ね上がりますね。
若い世代が持ち家を目指さないのもわかります。
私はあの震災以降、災害に遭って再建を目指す方々を思えば・・・・と考えるようになりました。

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